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1 | 変わりゆくためらい表現、あなたの言語はどうですか? | 我們將看著「呃」從眼前消失嗎? |
2 | アメリカのオバマ大統領とオランダのマルク首相は、「um」より「uh」(オランダ語で「eh」に相当)をよく使う。 | 美國總統歐巴馬和荷蘭總理魯特都愛用「呃」(荷蘭文是「誒」)而比較少用「嗯」。 |
3 | 一方、若者や女性は「um」を好むという。( | 圖片來源:PRI's The World/路透社。 |
4 | 提供:PRI's The World/Reuters) | Ari Daniel為了 The World in Words節目撰寫這篇文章並製作了電台報導,在PRI.org的貼文和播出時間是2012年2月5日,基於內容共享協議重新發表。 |
5 | 本記事とラジオニュースは、アリ・ダニエル が PRI's The WorldのThe World in Wordsに2015年2月15日に発信したもので、コンテンツ共有協定の一環としてGlobal Voicesに再掲載している。 | |
6 | 専門家によると、「uh」と「um」はそれぞれ微妙に異なる表現だという。「 | 根據專家研究,「呃」和「嗯」可不一樣。 |
7 | どうやら『um』は、『uh』と比べると長く考え込んでる時、大事な場合のためらいを意味していることが多いようです。」 ペンシルバニア大学の言語学者マーク・リーバーマン教授は語る。 | 賓州大學的語言學家馬克·李伯曼(Mark Liberman)表示:「一般說來,『嗯』大概會比『呃』表示更長或更重要的停頓。」 |
8 | 少なくとも彼はそう考えているようだ。 リーバーマン教授は、いわゆる「有声休止(filled pause)」の研究を約10年にわたって行ってきたところ、とても面白い発見に至った。 | 李伯曼研究這類所謂的「填補停頓」詞(filled pauses)將近十年,而且有了挺有趣的發現,美國人年紀越大越常講「呃」,而且不管幾歲,男人都比女人更常講「呃」。 |
9 | 「アメリカ人は歳をとるにつれて『uh』を多く使います。 | 如果反過來看「嗯」這一邊,也會有相同的發現。 |
10 | そしてどの年齢でも、男性は女性より『uh』を使う傾向にあるのです。」 | 年輕人比老人家更常講「嗯」,不論年紀,女人都比男人更常講「嗯」。 |
11 | ところが「um」については逆の結果となっている。 | 語言學家萬萬沒想到結果會是這樣,在他們對說話的遲疑進行研究之前,他們以為用詞差異是受到說話人的停頓時間影響,和說話人本身沒有關係。 |
12 | 若者は「um」を老人より多く使う。 | 去年夏末,李伯曼參加了在荷蘭荷洛寧恩(Groningen)的一場研討會。 |
13 | そして年齢を問わず、女性は男性より「um」を多用する。 言語学者でさえ分からなかったこの結果を誰が予測できただろうか。 | 他在休息時和一個小型研究團體閒聊,提到他發現關於「嗯」和「呃」有年齡和性別上的差異,驅使該團體在美式英語之外的其他語言尋找一樣的模式。 |
14 | この研究が行われるまで、ためらい表現の違いは話者が誰かということではなく、話者がためらう時間の長さが関係していると考えられていた。 去年の夏、リーバーマン教授はオランダのフローニンゲン州で開催された学会に参加した。 | 他們仔細檢視了英式和蘇格蘭英語、德語、丹麥語、荷蘭與和挪威語。 |
15 | 休憩中に教授が数人の研究者と会話と交わしていた時、年齢や世代の違いこそが「um」や「uh」の使い方に関係していることに気が付いた。 | 至於研究結果,荷洛寧恩大學的語言學家Martijn Wieling說:「我們發現了一模一樣的情形」。 |
16 | そこでその研究者たちと、アメリカ英語以外で「um」と「uh」がどのように使われているかを調べることにしたのだった。 | 女性和年輕人比較常說「嗯」而少說「呃」,就和李伯曼分析美國人說話的結果相同。 |
17 | 対象としたのはイギリス英語、スコットランド英語、ドイツ語、デンマーク語、オランダ語、ノルウェー語だ。 | Wieling的結論是,我們正目睹了一個語言的進展,「而女性和年輕人引領此一變化」。 |
18 | 「どの言語でも結果は同じでした。」 | 這種女性和年輕人的說話模式是大部份語言變遷的典型,正帶著我們向前邁進。 |
19 | フローニンゲン大学の言語学者マルティン・ヴィーリング氏はそのように結論付けた。 | 但為什麼「嗯」在兩大洲的五種日耳曼系語言中會有這樣的發展目前還是一個謎。 |
20 | リーバーマン教授がアメリカ人で分析した結果と同様に、女性と若者は「uh」より「um」をよく使うのだという。 | Josef Fruehwald 的研究顯示,女性和年輕人比較常講「嗯」。 |
21 | ヴィーリング氏の結論によると、今まさに言語が変化している過渡期だという。「 その先頭にいるのが女性と若者なのです。」 | 圖片來源:Josef Fruehwald愛丁堡大學。 |
22 | 女性と若者が変化の先頭を切るというパターンは、言語が変化するにあたって典型的な現象だ。 しかし一体なぜ、少なくとも2つの大陸の5つのゲルマン系言語で、「um」が主流になりつつあるのだろうか? | Josef Fruehwald是愛丁堡大學的社會語言學者,同意「嗯」和「呃」的使用是有點不一樣。 |
23 | それはまだ謎に包まれたままだ。 | 但是在他看來,兩者實在沒有差別。 |
24 | ジョセフ・フリューバルト氏の研究によると、「um」は女性と若者の間で好まれているという。( | 「當你有兩個選項,你剛開始會比較常用其中一個,然後可能會取代另一個,因而另一個就被棄如敝屣了。 |
25 | 提供:ジョセフ・フリューバルト/エジンバラ大学) | 為什麼講『嗯』? |
26 | エジンバラ大学の社会言語学者、ジョセフ・フリューバルト氏は、「um」と「uh」の使われ方には若干の違いがあることは認めているものの、両者ともほぼ同じだというのが彼の考えだ。 | |
27 | 「二つ選択肢がある場合、どちらかを頻繁に使うようになることで、使われる頻度が低いものは次第に使わなくなってしまうことがあります。 | 道理就在這兒。 |
28 | しかしどうして『um』なのでしょうか? | 整體情況下總是會有一點隨機性。」 |
29 | 要はこういうことです。 言葉の選択には、常に多少のランダム性が含まれるのです。」 | 他認為,語言有其不規則性,所以我們不知道為什麼會有上述這種語言用法的轉變,也不知道什麼時候會再變化。 |
30 | ランダム性、とはどういうことか。 | Fruehwald表示,語言比天氣要混亂得多,也承認語言學家預測未來的本領可差勁了-比氣象學家還糟糕! |
31 | フリューバルト氏によると、今回のような変化が起こる理由も、次の変化が起こるタイミングも分からないという。 | 這種語言的趨勢可能已經從某種語言撲進另一種語言,至於是怎麼發生的,Fruehwald說:「已經有人在記錄這種情形的案例,通常是發生在會說兩種語言的人身上,他們把某種語言的特徵借進另一種。」 |
32 | 言語学者には言葉の未来を当てることは難しい。 精度は気象学者以下だ。 | 英文大概是最能影響其他語言的,但我們還不知道「嗯」是否真的是這樣發展,這還有待更多的研究和語言學者的投入。 |
33 | 言語は天気よりはるかに不規則で、予測不可能な混沌に満ちているのだ、と。 | 至於未來,「嗯」和「啊」的普及度會像溜溜球似的高高低低。 |
34 | ある言語の傾向が他の言語に飛び火する現象について、「確認された事例によれば、大抵こういうことが起こるのは、2種類の言語を使い、主に使っている言語にもう一つの言語を部分的に取り入れている国です。」 | 或者,我們可能會親眼目睹「呃」從我們的詞彙中滅絕。 |
35 | とフリューバルト氏は説明する。 | 那麼,Fruehwald會不會懷念「呃」? |
36 | 英語はほかの言語に最も影響を与えやすい言語だが、それが今「um」に起こっていることに関係しているかどうかはまだ分かっていない。 言語学者にはさらなる研究が必要だ。 | 他承認道:「我對『呃』還是『嗯』都沒有很深的感情。 |
37 | 「um」と「uh」は今後どうなるのだろうか。 | 然而根據資料,我到這個年齡應該會很常講『嗯』。 |
38 | ヨーヨーのように使われたり使われなかったりを行ったり来たりするのだろうか。 | 所以我大概是要換邊站了。」 |
39 | はたまた私たちは今、「uh」が辞書から消えゆく瞬間を目撃している最中なのだろうか。 | Facebook和 iTunes上有The World in Words的播客。 |
40 | ところでフリューバルト氏は、「uh」には消えずに残ってほしいと思っているのだろうか?「『um』にしろ『uh』にしろ、特に強い思い入れはありません。 一般的な傾向とは裏腹に、私は『um』をよく使います。 | [The World in Words的編輯]Patrick Cox補充:在本集播客中有一段和Michael Erard的對話,他是 Schwa Fire的編輯兼“Um…:Slips, Stumbles and Verbal Blunders, and What They Mean.” |
41 | なので『um』の存続を願うべきかもしれません。」 | 一文的作者。 |
42 | The World in WordsのポッドキャストはFacebookとiTunes上に公開されています。 | Credit: David Conrad. |
43 | パトリック・コックス追記:また本記事のポッドキャストでは、Schwa Fireの編集者で『言い間違えの心理』を執筆したミカエル・エラルドとの対談も収録されています。 | |
44 | 提供:デイヴィッド・コンラッド 各国の『um』に相当する表現 | 圖片來源:David Conrad |
45 | 校正:Izumi Mihashi | 譯者:veldsara 校對:Bamboo Hsu |